[湘南日記] 年末年始は献血が必要になる時期
年末年始は献血の必要性が高まる時期だ。2022年最初の献血は1月8日だった。
そういえば記憶すら定かでない古の昔、正月に某病院へ献血へ赴いたことがある。
その頃の僕は大学生で、同じ物理学科の学生が入院した。手術に血液の提供が期待され、献血へと赴いたのだ。100名オーバーに過ぎないために同級生のようなもので、僕の血液はO型だ。
アイツのためなら一肌脱ぎましょう--と、とことこと病院へ赴いた。
その時も年末年始で、通用口のようなところから病棟へ入ったことだけ覚えている。そしてこの献血がキッカケとなって、献血への関心も高まった。
そして余裕がある時には、献血をするようになった。
(決して謝礼のグッズだけが目当てという訳ではない)
そういった時期を意識してなのか、12月31日に小児科の先生が下記のようなツイートをなさっていた。
グロブリン製剤を!
今日から使用します!皆様にいただいた献血から作られております!
いつもほんとにありがとうございます!
今後もよろしくお願いします!
時期的に考えて、僕の血が使われた可能性はゼロだと思う。そういえば僕の親父も輸血ありの手術を経験した。だから献血は他人を助けるためにするという感覚はない。
人間、困った時はお互いさまなのだ。
それなのに我が母親殿は、実にけしからんことを言った。
「あんたみたいな年齢で献血するって、バカじゃないの。そんなの若い人に任せればいいのよ」
日頃は若輩者よばわりするのに、こういう時だけは年輩者扱いをする。
見事な毒舌である。
そういえば某ハルトラさんは高齢の母に代わり、亡姉のために献花を購入した。
しかしその花を見たご母堂殿は、「あんたのセンスZERO!」と、のたまわったそうである。
こちらも見事な毒舌だ。
それにしても献血会場に行くと次々に献血者が訪れるように見えるが、実際には血液不足で困る時期が多い。
だから冬空の寒い中を、スタッフが「献血お願いしまーす!」とプラカードを頑張ってふりかざすという構図になっている。
我が家にしても献血できるのは僕だけである。
そこで今回は少しだけ、献血は別に恐くないということと、献血によって得られるものを紹介したいと思う。
(その前に気分転換に、我が神奈川県の観光地宣伝など)
献血は別に恐くない
さて献血は別に恐いことではないというのは、リクツでは分かっているかと思う。
ただし400ミリリットルを献血すると、献血直後にフラつきを感じる人がいるのも確かである。だから献血スタッフは万一のことはあってはならないと、献血後は15分くらい様子見することを依頼する。
それから男性の場合は、できるだけ当時は個室トイレの利用… つまり座って用を足すことをオススメされる。
これだけを聞くと、たしかに少しは用心したくなるかもしれない。
しかし僕の場合、胃潰瘍で下血したことがある。
二週間くらい後に人間ドックを受けた時には、そのまま放置していたことを怒られたことがある。
「今でも超重度の貧血状態である女子高生みたいな数値です! どうして救急車を呼ばなかったんですか! 就寝したまま冷たくなっている可能性もありましたよ!」
その通りだ。
僕も当時は「このまま二度と目覚めないかもしれないなあ」と思いつつ、布団に潜り込んだ。実は胃潰瘍も会社でショックを受ける経験がキッカケらしく、呆然とした後から異変が生じた。
「このまま冷たくなったとしても、それはそれでアリだろうな」と、半ばヤケクソになっていたんだと思う。
なおショックを与えてくれた御方に胃潰瘍と診断されたことを話したら、「僕も十二指腸潰瘍を経験したよ」と言われた。
そういうピントの外れたことを言う人だから、自らが僕に致命的ショックを与えたとは気づかなかったらしい。この人からは反面教師として、いろいろなことを教わった。
(例えばドクターの博士号を得ても、だからといって特別な能力を持つことが証明された訳では全くないとか)
こういう経験をすると、たしかに献血後の立ち眩みなどには注意することが必要だけれども、それさえ満たしていれば問題ないことが実感できる。
それから注射が恐いという人がいるかもしれない。
たしかに注射を楽しいと感じる人は、そんなに多くはないだろう。
ただし僕のようにオッサンになると、年に一回は人間ドックで採血をやっている。だから日常茶判事となっており、別に献血で注射針を刺されることは恐くない。
それよりは長く生きていると、本当に恐ろしいことや存在が山のように控えていることが分かって来る。
ここら辺の事情を日本赤十字社も勘案しているのだろうか。
この記事を書いているのは2023年1月2日だけれども、20歳向けの献血キャンペーンが始まっている。
ちなみに年末年始向けに特別キャンペーンを組む都道府県も多い。ちょっとググってみたら、千葉県がヒットした。
それから献血だから血液が体内から出ていくだけで、別にアヤシゲな何かが体内に入って来ることはない。現代では注射針も使い捨てだし、注射部位の消毒もちゃんとやっている。
(吸血鬼にされてしまうようなことはあり得ない。ましてや変なクモに噛まれてスパイダーマンになってしまうような事態もない)
いやいや、人間ドックの採血時にやる消毒よりも、はるかにシッカリとやっている。だから心配したり不安に思うようなことは、特に存在しないのだ。
献血のメリット
献血することは、別に “赤の他人” のためではない。
それに加えて、直接的なメリットも存在する。
血液や体調の検査
僕の場合は最近3回の献血で、それぞれの時に一つずつ問題が見つかった。
- “よくあること”で肝臓が負荷状態
- 運動し過ぎで尿酸値アップ!
- 不規則な生活で血圧上昇
いやはや、情けない限りである。良い歳をしたオッサンが、献血するたびに問題発見となっている。全くもってして面目ない。
しかし逆に見ると、献血をすることを通じて、僕の生活リズムは整えられていると言える。
まさに献血サマサマなのである。
グッズ類
献血すると、興味深いものを頂けることがある。
年末年始だと、お餅の袋を頂いたことがある。アイスやチョコなども多い。
それからクリアファイルをゲットできることが多い。
ちなみに前回は “進撃の巨人” 目当てで事前予約をしたら、”ヤマノムスメ” が配布された。
最初は巨人ではないことにガッカリしたけれども、これはこれで悪くないかもしれない。考えてみれば最近は、殺伐&無人化した職場となっている。
だから戦場感は満載であり、ホワっとできるコチラの方が望ましいかもしれない。
あと特定の献血会場だけに提供されるグッズもある。
たとえば前回はイオン駐車場へやって来た献血バスだったけれども、イオンにあるサンマルクのパンが提供されていた。
その他にもさまざまな特典が用意されている。いくたびに新しい発見があり、これはこれで結構面白かったりする。
まとめ
以上の通りで、献血は別に恐くないし、献血によって得られるものも多い。
マンガの呪術廻戦みたいな操血術は使えない父ちゃんだけれども、別に問題なく体調管理できれば献血オッケーだ。
だから体力だけが取り柄である父ちゃんでも、別に安心して献血に参加できるという訳だ。
それに日本赤十字社のWebサイトを確認すると分かるけれども、名の知られた企業であれば献血バスがやって来ている。
僕の職場にも献血バスはやって来ており、もちろん勤務時間扱いで献血することができる。
と、いうことで、特に問題ないというのであれば、ぜひ献血に参加することを考えてみてはいかがだろうか。僕のような者だと、ささやかでも社会貢献しているという充実感も得られる。
(別に他人のためではなく、いつ自分自身に輸血が必要となるかもしれないし)
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:小野谷静