古いMacbook ProのDVD撤去で軽量化 (UEFI)
Macbookというのは基本スペックが高いこともあって、長期間の利用が可能です。
映画ボーンコレクターでお馴染みの小説家Jeffery Deaverは、幾つかのキーが割れるほど使い込みました。と、いうか、今でもセロテープで、割れたキーを貼り付けて継続利用中です。
私も子供からMacbook Pro Mid 2009を奪還したので、モバイル用にDVD撤去を試みました。
結論からいうと軽量化にもUFEIブートにも成功したものの、現在はMBRモードで運用しています。
(ちなみにアルミボディMacbook Late 2008でUEFIブートは無理でした)
今回はどうしてそのような悲しい結末になったのかを、紹介させて頂くことにします。
イチゴと軽量化
Macbook Pro Mid 2009の軽量化は、いちご狩りに喩えることが出来るかもしれません。
ごく普通の体格の私には、2.04kgの旧式Macbookは重過ぎます。カバンに入れて持ち歩くのは問題ありませんけど、取り出して電源オンする時に負担を感じるのです。
だから実測128gのDVD装置であっても、取り外してしまいたくなる訳です。気持ち的な問題かもしれませんけど、店頭販売のイチゴよりも、イチゴ狩りのイチゴの方が美味しく感じられるようなものです。
ただし現在は無調の長物と化したDVD装置だけれども、取り外すと大変なことになります。Macbookの起動シーケンスとWindows OSの関係で、Windows起動まで120秒ほど待つ必要があるのです。通常の30秒でさえ我慢ならないのに、これはちょっと酷いです。
そこでWindows起動を高速化するため、MBRモードではなくて、UEFIモードで起動したくなる訳です。
今のところ旧式MacbookでUEFIモード利用者は存在しません。私もかつては成功したことがある… かもしれないので再挑戦してみることにした訳です。
ちなみにDVDは三箇所でネジ止めされています。取り外したい人は、試してみると良いでしょう。
「紹介画像がないと不安です」という方には、難易度が高過ぎます。もともと保証期間は切れていますけど、止めておいた方が良いでしょう。
まずはUEFIインストール方法
下手に設定すると、Windowsのインストール画面に行き着くことが出来ません。ここはひとまず、行き着けた場合の作業方法を紹介します。
まずSSDでUEFIインストール環境が整っていたら、話は簡単です。オプションキー+電源キーONで、Macbookを起動します。
そこにWindows 10インストールCDを導入すれば、「Windows」と「EFI」が表示されます。そこで「EFI」を選択すれば良い訳です。
あとはWindowsインストール画面まで行き着いたら、しめたものです。まずはディスクに存在するパーティションなどを全て削除し、Shiftキー+F10キーを同時に押します。
そうするとコンソール画面が表示されるので、diskpartとコマンドを叩いて、list diskで情報表示します。
表示された情報からSSDを認識し、”select disk 0″ と叩きます。ちなみに”0″は、私の環境におけるインストール用の番号です。
その後でcleanでディスク情報を消去し、convert gptでUEFIモードを利用することを宣言します。それが終わったら、exitを2回ほど唱えて、コマンド操作画面を閉じます。
ポイントは「最新の情報に更新」を押すことです。最新の情報に更新しないと、いつまでたってもMBRモードでのインストールとなってしまいます。
うまくUEFIモードになっていれば、このディスク構成情報の設定画面で「新規」を選択すれば、UEFIモードでお馴染みのディスク構成が作成されます。「回復」という文字を領域に見かけたらオッケーです。あとはインストール作業を淡々と進めます。
なおインストール画面まで到達できない場合は、まずはBootcampなどでWindowsのパーティションを作成してから、オプションキー+電源キーONすると上手くいく… ことがあります。
そしてMBRインストール方法
やっぱりUEFIモードだと、キビキビと動きます。電源ボタンを押した直後にWindows起動ロゴを拝めるのは感動ものです。
しかし… この感動は一瞬で終わります。非情にも、Macbookは再起動後に自動修復モードに突入します。
結局のところ半日かけて、ようやくエラーを吐かずに起動するようになりました。ただしデスクトップ画面が表示されるまで、4分30秒も必要となります。
技術者としての勘ですけど、どうも特にディスプレイ系で困ったことが起こっているようです。ただし他にも不具合を抱えている可能性は否定できず、安心してUFEIモードでは利用できません。
そこで大変に苦労したUEFIモードですが、潔く諦めることにしました。
で、どうしたかというと、MBRモードでインストールをやり直しました。これはdiskpartコマンドで”convert mbr”を叩くだけで良いです。
そこまでしなくても、普通にオプションキー+電源キーを押して電源ONして、インストール媒体の「EFI」「Windows」で「Windows」を選択するだけでも構いません。
もちろんその場合はDVD装置を外していると、Windowsロゴを見るまでに120秒ほど必要になる訳です。ただしブートローダーからWindowsへ処理を引き継いだ後は問題がないので、サクサクと起動します。安心して、資料作成などに勤しめます。
なお起動時だけならば気にしませんけど、この120秒は休止状態からの復帰でも発生します。休止状態からの復帰ではデバイス認識が走るので、たぶん起動時と同じことが生じているのでしょう。
そんな訳で今のところ、DVDを取り外したMacbook Proでは、サスペンドから休止状態に移行しないように設定しています。これはツールバーに表示された電源状態をマウス右クリックして、そこから「詳細な電源状態の設定」において移行を無効化しています。
残念ながら起動時の120秒は解決できませんけど、不思議なことに仮想化設定はオンになっているようです。なかなかハードウェアというのは、奥が深いです。
まとめ
以上のような次第で、Macbook Pro Mid 2009は8GBメモリを搭載し、起動時間は120秒+αという状態で稼働しています。
いろいろとやれることは残っていそうですけれども、コンピューターは仕事をするために存在します。少しでもお役に立つことがあればと思って顛末記しましたけど、これ以上は挑戦する気を持っていません。
アルミボディは見た目がオサレだし、今やWindowsマシンはワープロとして使えれば十分という感じです。
もしかしたらMacbook Pro Mid 2009ですけれども、子供が画像のようなお嬢様になるまで稼働し続けることになるかもしれませんね。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:よつばせい