17本の筆記具をペンケースに収納するのが、最近の学生の嗜み
文房具ライター?としては、最近の学生さんの使用する筆記具の多さに驚いたという話です。
それだけの話です。
それだけなんですけど、ここ最近では最も衝撃なことでした。
今回は学生さんが自立型のペンケースに、17本もの筆記具を収納していることに関する考察をしています。
(そういえば私の自立型ペンケースが見当たらない。探しておかないと)
自立するペンケース
そのペンケースを目撃したのは、新入生向けの保護者説明会でした。
現在の一年生が利用している筆記具の例として、学校配布のノートとペンケース(筆箱)が紹介されていました。
まずノートはピンク色の手帳カバーで覆われていました。落ち着いた色で、好感が持てます。サイズは「前田裕二さんオリジナル版のモレスキンノート」(つまりラージサイズ)と同じくらいの大きさです。私も多用しているサイズです。
さて問題は、ペンケースの方です。これが冒頭画像くらいのサイズで、なおかつ自立して机上に設定されていたのです。
[chat face=”mikan2.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]私は倒してしまうと思うので、これで良いのだ[/chat]
そうです。自立するということは相当な直径です。思わず数えてしまったら、なんと17本もシャープペンシルや蛍光マーカーが収納されていました。
私も自立タイプのペンケースは10年くらい前に購入しましたけど、今は持ち歩いていません。基本的にYシャツの胸ポケットに入った5本だけで、全てカバーしています。
[chat face=”mikan2.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]それもチョットすごいんじゃない?[/chat]
たしかに考えてみれば、我が家にはペン立てが乱立しています。私の部屋には3つ(自分用)、リビングに3つ(家族用)、そして子供部屋に1つです。筆記具を立てて保管するのは、別におかしな話ではありません。
ある意味では正統派と言えるかもしれません。特に学校の机は狭いから、自立型のペンケースは省スペースで理想的なのは確かです。
[chat face=”mikan2.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]でも私は倒してしまうと思うので、やっぱりこれで行くのだ![/chat]
しかし私の学生時代は万年筆(私くらい)、シャープペンシル2本、赤ボールペンがという構成が主流でした。それで大いに驚いた訳です。
最近の学生の生き方
さて驚いた後にやって来るのは、「どうして17本も持ち歩くのか?」という疑問です。たしかに自立型のペンケースが商品化されたということは、学生にもニーズがあるから実現したということでしょう。
多色ボールペンの衰退
ふと手元を眺めてみると、私もタンク式の低粘度インクで有名なジェットストリーム替芯(リフィル)を多用しています。
そりゃまあモンブランには装着できないから、そういう時には多色ボールペン用の替芯を使います。ちょっとコスパはタンク式に…
そうですね、コスパ(コストパフォーマンス)の問題がありました。たしかにタンク式の方が、同じ出費でも「文字の書ける長さ」が異なります。勉強でメモを沢山とる学生ならば、多色ボールペンよりも単色ボールペンの方がコスパ良いでしょう。
それにタンク式インクの方が、交換が少なくて時間節約できます。インク切れで慌てる回数も減ります。ちなみにカランダッシュのゴリアット芯は、替芯1本で8kmも書けると宣伝されています。
そういえば自立式ボールペンに収納されていたペンは、かつて中高生に大流行した「交換式の多色ボールペン」ではありませんでした。その代わりに、単色ボールペンが何本も収納されていた訳です。
あの交換式の多色ボールペンは、好きな色が選択できるので面白かったです。ただし思い返してみると、替芯はそれなりに良いお値段でした。
もしかしたらバブルの終わりと共に、コスパの良い単色ボールペンに移行したのかもしれません。
それに学校の保護者会に行ったりすると、先生が重要な話をするたびに「カチッ」という多色ボールペンをセットする音がアチコチで響き渡ります。私はその音がイヤで、わざわざ胸ポケットに5本も装着している訳です。
- 油性ボールペン(サイン用)
- ジェットストリーム:黒
- ジェットストリーム:青
- ジェットストリーム:赤
- ジェットストリーム:緑
おまけに単色ボールペンのメリットは、わざわざカチカチとインク交換する手間が必要ないことです。私の場合は全てツイスト式の本体軸(ボディ)なので、音も立ちません。本人はスマートではないけれども、筆記具の使い方(だけ)はスマートです。
[chat face=”mikan2.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]大雑把な性格なのに、妙なところでマメだもんねー[/chat]
予備インクでなくて筆記具そのもの
それから自立型のペン立てを眺めていて、もう一つ気付いたことがあります。
それは妙に似た色が多いということです。私の場合は、ジェットストリームの黒と青です。ボール(チップ)径が0.28mmなので、あまり大きな印象差はありません。
もちろん予備のサイン用ボールペンは、カバンの中に収納されています。ちなみに胸ポケットのサイン用ボールペンはモンブランのマイスターシュテュック(替芯の太さM)で、カバンの中はクロスのタウンゼント(替芯の太さM)です。
米国からお客さんが来た時には、クロスのボールペンに交換する時もあります。何しろオバマ元大統領やトランプ元大統領も、米国製であるクロスのボールペンを使用していましたので。
[chat face=”mikan2.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]本当に大雑把な性格なのに、妙なところでマメだよねー[/chat]
さて振り返って考えてみると、プラスチック製の細軸リフィルだと、予備を持ち歩くことが必要になります。しかし似た色の筆記具があれば、一時的に代用することも出来そうです。
なるほど、つまり私のジェットストリーム黒/青と同じ発想で、最初から予備インクを持たないという戦略構想であるような気がします。最近の学生さん、恐るべしです。
まとめ
以上の通りで、子供が入学する学校の新入生向けオリエンテーションにおいて、最初は大変に衝撃を受けました。
しかし考えてみると、実に時代に対応し、理に適っているように見えます。
それに自宅と学校で筆記具を変えるというのも面倒な話です。だったら、最初から「全て一つのペン立て」で済ませてしまうのが合理的です。
たしかに自宅のリビングや子供部屋のペン立てには、同じペンが幾つも収納されているように見えます。(ちなみに私の部屋は、全て違う)
[chat face=”mikan2.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]・・・[/chat]
と、いうことで、さて正解は4月以降になったら判明することでしょう。なかなか楽しみなことです。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:小野谷静 (よつばせい)