新刊「惚れぼれ文具 使ってハマったペンとノート」とアウロラ・オプティマ
今日は文具関連の新刊紹介とアウロラ・オプティマ油性ボールペン vs マイスター・シュテュックに関する話です。
[ 2019年2月23日追記 ] 新刊が販売開始され、Amazonでベストセラーになっています。さすがですね。さっそく記事を書いてみました。
https://www.note1005.com/?p=1024
著者の小日向京さんとは
ヒツジ執事は「ヒツジ執事の道具箱」の通りで、文房具は単なる道具として使いこなすというスタンスです。
冒頭画像のようにNo.11ホッチキスが当たり前のように存在しますが、これは道具として必要だからです。趣味とは関係ありません。(キッパリと断言)
そのヒツジ執事でさえ「趣味の文具箱」という本の存在は知っています。そこで活躍されているのが小日向京さんです。ツイッターのアカウントもお持ちです。
機会があると記事を紹介させて頂いていますが、ナガサワ文具センターさんでは「小日向京のひねもす文房具」を執筆なさっており、「趣味文CLUB」では「小日向日記」を投稿なさっています。
ちなみにヒツジ執事が過去にお世話になった経験からすると、ナガサワ文具センターさん、ペン・ハウスさん、KINGDOM NOTEさんを楽天3大ショップと見做しても差し支えないような気がしています。そのナガサワ文具センターさんと、深くお付き合いなさっています。
日本を代表する文具ライターの一人と言って差し支えないでしょう。「マツコの知らない世界」にも出演なさっており、知名度も高いです。
生まれは1970年頃だそうで、ヒツジ執事と同年代 (走り出したら止まらない?) になります。
数年前に訳あって右手で文字を書くことが出来なくなり、苦労の末に左手で書くことをマスターなさっているそうです。
小さい頃から文具が好きだったとのことで、筋金入りの文具人と呼ばせて頂くのが良さげな気のする御方です。
新刊の概要
そんな彼女が、2019年2月22日に新刊を出版するとのことです。
本の世界で出版日がどうやって決まるだろうかという不思議さは放置するとして、hontoさんによると概要は以下の通りだそうです。
(商品説明)
小日向 京さんによる商品詳解+私的視点+ノウハウを詰め込んだ
「愛用文具の魅力と使いこなし」のエッセイ。
マニアックな文具を紹介することが本書の目的ではなく、ロングセラー文具を中心に、それぞれの魅力や活用法を語りつくす内容となっております。
■本書で紹介する愛しき文具たち■
<書くもの>
- ペリカン スーベレーンM800
- パイロット カスタム845
- プラチナ万年筆 #3776センチュリー
- 中屋万年筆十角ツイスト
- パイロット ブルーブラックインク
- カランダッシュ エクリドール ボールペン
- モンブラン マイスターシュテュック164
- ぺんてる ボールぺんてる
- パイロット フリクションライト
- ステッドラー テキストサーファー ゲル
- ぺんてる筆・ぺんてる 筆タッチサインペン
- テッドラー マルス テクニコ 芯ホルダー780C
- 三菱鉛筆 ハイユニ・トンボ鉛筆 モノ100
- ファーバーカステル伯爵コレクション パーフェクトペンシル
- 三菱鉛筆 赤青鉛筆
- 中島重久堂 鉛筆削りNo.531S
- カール事務器 エンゼル5
<紙もの>
- システム手帳 アシュフォードM5
- NOLTY能率手帳ゴールド
- ライフ マージンノート
- ロイヒトトゥルム1917ノート
- あたぼう 飾り原稿用紙
- コレクト 情報カード
- 榛原 蛇腹便箋
- 鳩居堂 シルクはがき
- mt マスキングテープ
小日向さんの観察力、着眼点、発想、知識は流石であり、ヒツジ執事が青赤鉛筆の駄文で紹介したように、感服するしかないです。
ともかく、「読んでいて面白い! 楽しくなってくる!」です。
本書で扱うのはロングセラー文具が中心になっているそうですが、本当に各々の魅力や活用法を語り尽くしてくれることでしょう。今から出版が楽しみで、本日2019年2月11日に紹介記事を作成する程だったりします。
それに特筆すべきは、彼女ばかりではありません。表紙を見るとお分かりのように、サブタイトルが赤線でアンダーラインを引かれたり、丸で囲われていたりします。ここら辺は「趣味の文房具」関係者が “寄ってたかって練り上げている” ようで、チームプレイも光っているように見えます。
表紙を眺めているだけでも、楽しくなって来ます。
ちなみに彼女は、「考える鉛筆」という本も出版しています。こちらも鉛筆への情熱に満ちているし、大変に楽しむことが出来る本です。
最近ではニューヨークで鉛筆専門店が流行っていると聞きますが、時代を突き抜けた方々には敬服するばかりです。
そんな訳で、ともかく小日向京さんの新刊、ヒツジ執事の “イチオシ” です!
(Mikanお嬢様も、ヒツジ執事が変ではなく、「趣味の文具」という世界を理解して下さる… かもしれません)
アウロラ・オプティマの謎
ところで今回はロングセラー文具を語るので言及されなかったように思えますが、気になるのはアウロラ・オプティマ油性ボールペンです。
ヒツジ執事もペンを寝かせ気味にして書くタイプであり、小日向さんの使用する筆記具が気になっています。
下記の2つの記事を見ると、彼女はアウロラ・オプティマ油性ボールペン(ブラックパール)を使いやすいボールペンとして高く評価しているようです。そして、肌身離さず持ち歩かれているように見えます。
もちろん、モンブラン マイスターシュテュック164も「外観、書き味、いずれも極上。筆記具を身につけ、文字を書いて日々を過ごすことへの覚悟が決まる一本です。」と高く評価なさっています。
さてヒツジ執事の職業は「文具ライター」でなくて「名探偵」なので気になってしまうのですが、各記事の寄稿日から判断して、マイスターシュテュックは持ち歩いていないようです。(2017年時点)
アウロラ・オプティマ油性ボールペンは2014年に存在を知り、どうやら「自腹」で購入なさったと推察します。しかし2019年1月4日のTwitter投稿を拝見すると、モンブランもボルドーを1セットお持ちのようです。
しかしこれはセット商品です。さて彼女は、今日時点では何を持ち歩かれているのでしょうか?
ちなみにモンブランのマイスターシュテュック(クラッシックサイズ)とアウロラのオプティマを比較すると、オプティマの方が1mm程度は太いようです。
ヒツジ執事はモレスキン手帳に適した筆記具を選ぶのに苦労しており、大変に気になっています。
もちろん筆記具と個人の相性は、その人に寄りけりです。どちらが自分に使いやすいの(周囲から見られる目も含めて)かは、自ら購入&比較(自腹インプレッション)するしかないでしょう。しかし彼女のがどのような見識であるのかは、大変に気になります。
そういう意味でも、新刊の「惚れぼれ文具 使ってハマったペンとノート」、大変に興味深い一冊です。
そして他にも、ヒツジ執事が憧れながら購入を見送った「ペリカンのスーベレーンM800」を筆頭として、興味深い逸品ばかりです。
替え芯(リフィル)などは目次からは分かりませんが、それらも存分に語って頂けるのではないでしょうか。カランダッシュのゴリアット芯、デフィ向けエス・テー・デュポンのイージーフロー、モンブランのジャイアント・リフィルなど、素人のヒツジ執事には勉強になる話が多かったです。
そしてあっさりと存在だけを紹介している三菱鉛筆のジェットストリームに関しても、改めて何か話があるかもしれません。
まとめ
もう絶対に入手して読むしかない一冊ですね。今から内容が大変気になっています。
P.S.
そういえばホッチキスは、もう1サイズ大きいタイプも持っていましたね。いずれMikanお嬢様からご所望されるかもしれないので、発掘しておかないと。