【筆記具の贈り物】モンブランのマイスターシュテュックをレビュー

さて今回は、「ともかく仕事で油性ボールペンを買うならば、この一本」といえるほど代表的な存在であるモンブランのマイスターシュテックの使い勝手を語りたい。

まずマイスターシュテュックの歴史は長い。1924年である。油性ボールペン(164)がいつ頃から存在するかは知らないが、相当古いのは確かである。なにせ数年前に、くたびれてボロボロになったマイスターシュテュックを拝見する機会があった。

5年や10年程度で、あそこまでボロボロになることはあり得ない。おそらく最低でも20年が経過していると思う。

毎日使って、それで落としたりしたことが原因によって傷付いたのだろうと思う。逆にそういうボールペンを使っているということに対して、本物の “ステータス” というものが感じられる程だった。

さて私のモンブランも相当くたびれている。これは使い込んでいることもあるけれども、長年使いこまれた中古品を購入したからだ。うっかりするとモンブランは偽物を掴まされる危険があるが、「ここならば安心」というキングダムノートさんで購入した。(もちろん楽天”店”では新品も販売している)

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つまり仕事ツールとして購入している訳だが、たしかにボールペン of ボールペンと言える。手に持った時の違和感が全くない。ちょうど良い22gという重さで、軸の太さも男女双方にOKだといえる無難さに留まっている。ちなみに冒頭のマイスターシュテュックも女性のオバサマが使い手だった。

ともかくバランスが良い。ファーバーカステルのギロシェは、芯(リフィール)を出さないとバランスが取れない。そういう際どい技は一切使っていない。

ボールペンの始祖鳥のような存在だから当たり前だけれども、モンブランを象徴するホワイトスターだけが他社との差別化ポイントだ。だからこそ、万人受けする使い勝手を実現出来ている。

ちなみに私は格安中古品ゆえにゴールドしか選択できなかったが、芯の先端がゴールドのリフィールも存在するらしい。サインなどで他人の目に晒されることもあることを考えると、そこまでやってくれると評価は高くなるだろう。ちなみに私の場合、マジックのハイマッキーで似たような色を出している。

それにしてもベストバランスといえる重さである。私はこの数年間、朝起きてから夜寝るまで、このマイスターシュテュックをYシャツのポケットに常備して来た。全く違和感がなかった。大いに評価して良いだろう。

ただしホワイトスターは少し恥ずかしかったので、先のスターウォーカーの記事と同様に、マッキープロでホワイトスターを塗りつぶしている。

それからモンブランで嬉しいのは、替え芯の自由があることだ。独自リフィールだけれども、こちらの記事のように、互換アダプターで4C芯を使ったり、三菱パワータンクを装着することも出来る。

ちなみに冒頭ではボロボロと言ったけれども、そこまで使い込むには、本当に長い歳月が必要だと思う。私のマイスターシュテュックは芯の出口が緩むほど使い込まれているが、それでも磨きクロスなどを使えば相当修復できた。

なんとなく子供の頃に、親から譲られた可能性があるかと思っている。(真似する訳ではないけれども、ヒツジ執事(私)もつい先日、Mikanお嬢様に祖父殿のモンブラン万年筆をお渡し致しました

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