【高級ボールペンの徹底比較】モンブランのPIXとジェネレーション

こんにちは。ヒツジ執事ヨツバセです。

モンブランのPIXシリーズは、昔はノック式シャープペンシルとして有名でした。

これが最近では、マイスターシュテュックよりもお手頃だったジェネレーションの後継製品と位置付けられている訳です。しかし、どうも後継製品とは思えない使い勝手です。

ビジネスシーンを始めとする様々な舞台で、実用性No.1であるPIXシリーズです。

今回は興味のある方も多いかと思いますので、PIXシリーズを徹底リポートさせて頂くことにします。

不思議なデザイン変更

“徹底比較” なので、実際に使い込んでみないと分かりません。そこで今回は、検証用にPIXボールペンを調達しました。

しかし高級ボールペンの代表格であるモンブランです。カップルがプレゼントに利用することが多いPIXシリーズですが、子育て中の執事が気軽に購入できるものではありません。

そこで今回も、キングダムノートさんで中古品を購入させて頂きました。

相変わらず丁寧に梱包されていて、気持ちが良いです。さっそく取り出して、アイキャッチ画像のようにPIXボールペンとジェネレーションを並べてみました。

これだけでは分からなくて当然だと思いますが、PIXシリーズの先端部分はジェネレーションよりも円錐形に近くなっています。

実際に手に取って書いてみた時の感じがボールペンというよりは、鉛筆に近いイメージになっています。たしかに古き良きPIXシリーズの後継製品といった趣があります。

しかしこれ、はっきり言ってしまうとジェネレーションのようにボールペンを握っているのとは違った感覚です。

もちろん慣れれば大したことないのですが、キャップチューブも一回り大きくなっていて、重心が微妙に後ろ側になっています。

つまり多くの人が使える重心設計なんですけど、これは最近の若者の平均身長が大きくなっている為でしょうか。

ダンヒルのサイドカーも同様に、私にとっては少し後方に重心が置かれています。なかなか興味深いです。

いずれにせよ重心バッチリの「自分にとっての一本」の場合は、高級ボールペンの代表格であるマイスターシュテュック油性ボールペンということになるでしょう。

そういう意味ではジェネレーションとは違って、PIXシリーズはリリーフ投手のような位置付けです。

そしてマイスターシュテュックはモーツァルト(小さめ)、クラッシック(従来サイズ)、ル・グラン(大きめ)と3種類が提供されているので、自分に合ったサイズを選ぶことが出来ます。

たしかに日本でも若者の身長は(数mm程度ですけど)大きくなっています。さすがはモンブランといったところでしょうか。

実用性の印

ちょっと私が期待とは違った方向に進んでいるPIXシリーズですけど、基本的なデザインはジェネレーションと同じです。

それどころか後端は、完全な平面になっています。

ちなみにモンブランでお馴染みのホワイトスターが見えないのが、ジェネレーションシリーズです。

ちょっと用事があってお出かけする機会があったのですが、ホワイトスターを見られたくなかったので隠しました。

ハサミで黒いビニールテープをチョイチョイと切り、ペタッと貼り付けただけです。

作業時間は1分程度です。

これが高級ボールペンの代表格であるマイスターシュテュックだと、ブラックのマニキュアで塗ったりするので手間かかります。

また出先でも気軽に剥がすことが出来るのが、PIXやジェネレーションの嬉しいところです。

TPOに応じてホワイトスターを表示/非表示に変えることが出来るのは、大変に便利です。

ところで話題が逸れますが、ブラックのマニキュアも剥がすことは可能です。

同じブラックのマニキュアや透明マニキュアで、マニキュアの塗装を溶かすことが出来ます。

ちなみにこれ、決して除光液を使ってはいけません。

先日は急いでいたので除光液を試してみたら、ホワイトスターが溶けてしまいました。

PIXの使い道

PIXは単独で使っても構いませんけど、やはりマイスターシュテュックと組み合わせた時に真価を発揮します。

たとえば赤ペン先生をやりたい時は、マイスターシュテュック2本を胸ポケットに刺していると、触っても違いが分かりません。

いやペンケースであっても、同じ色のマイスターシュテュックだったらば、区別はできないでしょう。

それに最近は低粘度インクも流行しています。私はこちらの記事のように、モンブランで三菱ジェットストリームも利用しています。

今日などはパーカー互換芯の0.38mmジェットストリーム替え芯(リフィル)を、3本も改造してしまいました。

マイスターシュテュックはサイン用なので低粘度インクが装着できないけれども、いつもは低粘度インクです。

ちなみに私の場合はガリレオ湯川学先生のダンヒル・サイドカー油性ボールペンにジェットストリーム0.38mmを装着し、ジェネレーションには赤色の0.5mmジェットストリームを装着しています。

オシャレなPIX

さて私の場合は質実剛健で黒色軸(ボディ)のPIX油性ボールペンを入手しましたが、PIXシリーズには各種バリエーションが存在します。

そういえばモンブランは正規販売代理店を絞っているので、私としてはビックカメラのような家電量販店で購入することをオススメします。

正規販売代理店なので、並行輸入品とは違って、アフターサービスがしっかりしています。それに万年筆のように調整が必要な製品ではないので、誰でも取り扱い可能です。替え芯も容易に購入できます。

どうして昔ながらの専門店で扱えないのかは大人の事情があるのですが、それは考えても仕方のないことです。

プレゼントなどでも人気があって安心できる筆記具ですし、家電量販店は穴場です。

(ただし万年筆は例外)

まとめ(PIXはPIX)

さて今回は高級ボールペンの徹底比較ということで、そっくりさんのモンブランPIX油性ボールペンとジェネレーションを取り上げてみました。

はっきりいってPIXはジェネレーションと違って、マイスターシュテュックへ続く入門編としての一本です。

キャップチューブも大袈裟になっているし、長く使い続けたくなる一本ではありません。

「触れただけでマイスターシュテュックと区別がつく」というのが最大の取り柄なボールペンです。

モンブランとしては、若い方にはスターウォーカーをオススメしたいのでしょうね。

私は年寄りでスターウォーカーを一日中使うのは無理なので、モンブランはマイスターシュテュックとジェネレーションで、細々と生きていくつもりです。

それでは今日はこの辺で。

ではまた。