ジェットストリームの0.28mmへ転向した元0.38mm利用者の感想

クロス用ジェットストリーム0.28mm

これは0.38mmから0.28mmの替芯へ転向した “ジェットストリームの超ヘビーユーザー” の顛末記です。

ただし私は鉛筆と万年筆で育った者なので、誰にでも無条件に0.28mmのジェットストリームエッジはオススメできません。

そして下記記事で説明しているように、ジェットストリームの0.28mmというのは相当に個性的です。筆記具(ボールペン軸)は、直角に近い角度で使いやすいタイプがオススメとなります。

https://www.note1005.com/?p=2222/

https://www.note1005.com/?p=2206/

端的に表現すると、「芯が恐ろしく固い鉛筆」のようなものです。0.38mmとは別次元のボールペン替芯、いや… もはやボールペンとは呼べない筆記具かもしれません。

ようやく5本目のジェットストリーム替芯0.28mm(黒)を入手して使用開始したことだし、今回は0.38mmから0.28mmへ移行した感想を紹介させて頂くことにします。

コスパ悪くない0.28mm

「えっ?」と思われるかもしれません。

この記事を書いている2020年1月18日時点、つまり今回購入した0.28mmのジェットストリームは、0.38mmのジェットストリームの2倍以上の価格です。

普通に考えると、ボールペン替芯としては相当良いお値段です。私も最初の頃は、もっと安くなってくれると嬉しいと考えました。

しかし先ほど本記事用に比較メモを作成してみて、考えが変わりました。

ジェットストリーム0.28mmと0.38mmの比較

メモの上にモンブランのスターウォーカーというボールペンを置いてみましたけど、メモの文字の小ささが分かりますでしょうか。

いやいや、私の字はあまり小さいとは言えないかもしれません。逆に言うと、だからこそ0.28mmと0.38mmの違いが分かりました。

極限まで小さい文字を書いていると分かりにくいのですけど、この画像で比較すると0.28mmの方が細文字になっています。

もともと0.28mmは0.38mmの73.7%です。その上、ペン先と紙面の引っ掛かりを減らそうとして筆圧が下がっているのです。

つまり、“インクの消費量が減る = 同じ量のインクでも長持ちする” です。

これでさらに0.28mmの強みを生かして文字を小さくしたら、もう無敵と呼べるかもしれません。

もし塗り絵で画用紙の縦横が半分になったら、画用紙の面積は “0.5 × 0.5 = 0.25” … つまり1/4です。必要な絵の具の量も1/4となります。

おまけに文字を小さく書いてもインク溜まりが生じにくくなっているので、インクの消費量は一層減ることになります。

考えて見ると私はまだ、0.28mm径のジェットストリームのエッジ替芯を使い切ったことがありません。

この記事を書くまでは、既に入手した4本をアチコチのボールペン軸でテストしていたからだと思い込んでいました。

しかし確認してみたら、どの替芯も装着時のままのような感じです。

それにしても、こういうインクの消費量って、なかなかボールペンでは気づきにくいんですよね。あっというまにインク補充が必要になる万年筆や水性ボールペンとは大きな違いです。

と、いう訳です。これから実証されることになると思いますけど、実は0.28mm径のジェットストリームのエッジ替芯って、コスパは悪くないのです。

開発費を回収するため、初期販売価格を高く設定している訳ではないのですね。

そういえばパソコンや家電では「ソニータイマー」という、かつてメーカーを泣かせた表現も存在しました。

ユーザーにとって頑丈で長持ちする製品は嬉しいですけど、そうすると販売量が減ってしまいます。だからその分だけ、開発費などの上乗せが必要になってしまうという訳です。

書き心地の違い

さて文字が小さくなった場合のことを言いましたけど、先ほどの画像を見るとお分かりのように、実は私が書き込んでいる文字サイズは大差ないです。

これはわざわざ同じ大きさにしている訳じゃありません。もちろんその気になれば、0.28mmのジェットストリームならば幾らでも文字サイズを小さくすることが出来ます。

でも比較用にモンブランのボールペンを置いた通りで、0.38mmのジェットストリームでも相当小さな文字になっています。だから私の場合、これ以上の小さな文字では高速筆記出来ないのです。

私の場合は万年筆派の方々がアイディアをまとめる時に万年筆を手に取るように、頭の中で考えていることを紙面に落とす場合にもボールペンを使います。だから殴り書きに近い速記になることも多いです。

だから0.28mm径のジェットストリームでも、文字の大きさは大差ないのです。

ではどうして敢えて0.28mmの方を使っているかというと、「書き心地が良い」からです。

油性インク特有の、ヌルヌルとでもいうような書き味は完全に消え去っています。強いて言えば、「固くて芯の尖った鉛筆」に近いです。

これは説明が難しく、実際に試して頂くのが一番です。そしてこの書き心地が、私には「けっこう良いじゃないか」と感じられるのです。

私が自転車乗りであるのは、自転車を漕いで移動することが楽しいからです。自動車の方が時間節約になるし、電車の方がエコです。

それでも私は、貴重な時間を費やしても、高価な部品代や修理代金を払っても、自転車に乗り続けているのです。真冬でも自転車ですから、呆れられても全く反論できません。

私は典型的な気分屋で、気が乗れば恐ろしい勢いで仕事できます。いろいろなアイディアも捻り出します。逆に気が乗らないと、ただの平凡なサラリーマンと化してしまいます。

このように気分に左右されるのは誰でも同じだと思いますけど、どうも筆記具に拘りを持つ者たちは、その傾向が特に激しいような気がします。

ただの浪費家と言われてしまうと全く否定できませんけど、今は手元にある0.38mm/0.5mm/0.7mmのジェットストリームは全て使用休止して、0.28mmのエッジだけを使っているような状況です。

ちなみに私、1年前にモンブランのジャンボリフィルや加圧式インクのパワータンクから、カランダッシュのゴリアット芯へ移行しました。今でもYシャツの胸ポケットに常に収まっている署名用ボールペンには、ゴリアット芯が装着されていることも多いです。

そのゴリアット芯の発端は、仕事で筆記メモを取る機会が多くなったからです。場合によっては数時間連続の作業となることもあり、だんだんゴリアット芯よりも軽い書き心地が欲しくなって来ました。

で、筆記具ユーザーご用達であるS.T.デュポンのイージーフロー(デフィ芯)を経て、同じ低粘度油性インクのジェットストリームに辿り着いた訳です。

ちなみにジェットストリームですけど、最初は0.7mmでした。それが0.5mmとなり、さらに “KOKUYO方眼ノート事件” を経て、0.38mmまで行き着いたわ訳です。

ただしパーカー互換芯を何本も使いましたけど、どうも紙質によって使い心地が変化し過ぎるのに適応しきれませんでした。それで水性インクを試す傍ら、0.28mmのジェットストリームも使い始めた訳です。

以上のようなインクを経験して来た私にしても、今回の0.28mmのジェットストリームのエッジは、今まで経験したことのない書き心地です。

0.38mmもツルツル滑る感覚が相当抑え込まれていて、ボールペン軸によっては快適に書くことも出来ました。

私は0.5mmの時に初めてパーカー互換芯(G2芯)のジェットストリームを1本購入しましたけど、0.38mmを使い始めた時には5本も購入しました。

わずか数か月でしたけど、0.38mmのジェットストリームにも感慨深いものがあります。

まとめ

以上が0.28mmと0.38mm以上のジェットストリームの違いです。

しかしこういう使い心地って、なかなか言葉で説明するのは難しいですね。

だいたいペットボトル1本相当なので、ぜひ少しでも興味があったら、自ら試してみることをオススメしたいです。

… そういえば、ヨドバシカメラのジェットストリームのエッジ替芯は、もう品切れになっていました。それは仕方ないですけど、予約注文していた私の0.28mmジェットストリーム替芯は、今も「在庫確認中」となっています。

ヨドバシカメラのITシステムを信用せず、”在庫僅か” を目撃した瞬間に注文ボタンを押しておいて正解でした。

(私よりも先に予約注文していた方々がいたら、ゴメンナサイ)

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静四葉静四葉静