【オシャレなボールペン】スミソニアン国立航空宇宙博物館の贈り物
「お金には代えられない価値がある」というフレーズは、このボールペンのために存在するのかもしれません。
ブランド物の筆記具ばかり使っている私ですが、貴重な形見であるために使えないボールペンも存在します。
それがこの、「スミソニアン国立航空宇宙博物館」から持ち帰られたボールペンです。
(銀のキャップの方です。全て黒のボールペンは、クロスのマットブラックです)
今回替え芯交換によって、めでたく無事に使えるようになったので、紹介させて頂くことにします。
宇宙で使えるボールペン
地球を離れると、重力というものが無くなります。
実は普通のボールペンは、地球の重力でインクが落ちるようになっています。だから横向きや仰向けの姿勢では、使うことが出来ません。
このため昔は宇宙飛行士は、昔は鉛筆やシャープペンシルを利用していました。
しかし最近では加圧式インク・タンクが発明され、宇宙でもボールペンが使えるようになりました。
私の両親が大昔にNASAへ旅行した時のお土産が、この「横向けでも仰向けの姿勢でも利用可能なボールペン」でした。
今回紹介するボールペンも、それと同じです。
“Sumithonian Institution” と “National Air and Space Museum” と名入れされています。
ちょっと見にくいですが、銀色のクリップ部分には “SPACE” と刻印されています。
細身ですが、持ちやすいです。プラスチック樹脂のおかげで、モンブランのレジン樹脂と同じくらいフィットします。
冒頭画像のクロス・クラシックセンチュリーのマットブラックは、ともかく滑ります。高級感はあるかもしれませんが、実用性に欠けます。
このスミソニアン土産ボールペンは、亡くなった義父のペン立てに入っていました。モンブランやクロスに交じって入っていましたが、全く風格で引けを取ることはありませんでした。
モンブランのジェネレーションよりは一回り小さいですけど、クロスのスターリングシルバーと同じくらいの軸径です。
芯を出すのは、カランダッシュのエクリドールカランダッシュのエクリドールカランダッシュのエクリドールと同じノック式です。面白いことに、キャップ全体をノックする方式が採用されています。
流石はスミソニアン国立航空宇宙博物館といったところでしょうか。
せっかくなので義母の了解を頂いて、自宅へ持ち帰ってきました。
ジェットストリーム替芯
当然ながら、ボールペンの替え芯(リフィル)のタンクは空になっていました。
さすがに本体軸が細いプラスチックなので、パーカー互換芯のようなタンク式は装着できません。
そこでいつものように、三菱鉛筆のジェットストリーム替芯(リフィル)に大型付箋紙を巻き付けて、オリジナル替芯を作成します。
いつも少し違うのは、付箋紙の量を減らして、若干細めに仕上げることです。そうしないと、本体軸の中に収納することが出来ません。
ちなみに今回はメインで使うことはないだろうと、レッドの0.5mmを選択しました。「赤ペン先生」にピッタリです。
ペン先は少し余裕があったので、替芯側の金属部分に、セロテープを貼りつけました。大きさはいつものように、0.5mm程度の正方形です。
さてこれで書き心地の良い、オシャレなボールペンが出来上がりました。
類似品の登場
と、これで終われば、「めでたし、めでたし」でした。
ところが我が四葉家では良くあることですが、予想外の展開が待ち受けていました。
「そういやNASA土産は、リビングの引き出しに保管してあったっけ?」
と、まずは私の両親から渡された土産が存在しているかを、確認してみました。
… どうみても、同一のボールペンですよね。
考えてみれば、国立航空宇宙博物館(National Air Space Museum)は、NASAの正式名称でした。
どうやら我が親は、筆記具好きの義父へのお土産としてボールペンを購入していたようです。
そしてご丁寧に、替え芯も2本ほどお土産に買って来て貰えていました。
おまけに替え芯で思いついたのですが、日本には世界に誇れる “三菱鉛筆パワータンク” という加圧式リフィルが存在します。
通称 “パワタン” と呼ばれ、モンブランの替え芯としても人気の一品です。
それが少々不格好ながらも、スペースペンに装着することが出来ました。
せっかく替芯までお土産に貰いましたが、ありがたみが若干減少しているような気がするのは、私の気のせいでしょうか。
おまけに「名も無いボールペン」どころか、「フィッシャー」というメーカーの「スペースペン」だと分かりました。
メーカーと製品名が分かったことから、もしかしたら米国Amazonで購入できないかと思い立ちました。
なんか米国Amazonどころから、日本のAmazonでも取り扱っています。在庫も豊富なようで、Amazon Primeで翌日配送です。
たしかに東京駅に行けば、各地の土産を買うことが可能です。しかしNASA土産まで同じとは、予想していませんでした。
(なんか長期休暇明けに、「米国旅行土産」などと言って配ることも出来そうです)
楽天では、スペースシャトル版のスペースペンも存在しました。
名高いフィッシャーのボールペンです。ネットでの評価も高いようです。
たしかに個性的なノック方式だし、細身でオシャレです。
しかし手放しで喜べないのは、私だけでしょうか?
まとめ
スミソニアン国立航空宇宙博物館(NASA)のスペースペン(フィッシャー)は、たしかにオシャレです。
それに三菱鉛筆パワータンク(パワタン)のように、横向きでも仰向けでも書けます。
病気で寝込んだ時に便利ですし、パワタンのように「水で濡れた紙」に書くことも可能です。
お値段も手頃ですし、本来ならば強くオススメして良い油性ボールペンでしょう。
しかし、今回は私の中で、未だに何かが噛み合っていません。
ともかく全て、親の形見です。
うっかり無くすことがないように、大切に使いたいと思います。
(そもそも、我が家には奥さんと私用で2本貰いました。残っているのは1本だけです)
それでは、今回はこの辺で。
ではまた。