Twitter APIが利用停止となっている件

今回は単なる情報提供。

TwitterはTwitter自身が提供するスマホ用アプリ以外にも、スマホ用アプリやPC用アプリが提供されている。これは個人が趣味で開発したり、企業がビジネス目的で開発していたりする。
IT業界用語では、サードパーティー製アプリケーションとも呼ばれている。

これらのアプリが先週末から利用できない状況になっている。アプリがTwitter社のサーバとデータをやりとりするAPI (Application Programming Interface) が使えないためである。

なんでもPythonのAPIからは使えるとか、このAPIは有償で利用可能になっているからケシカランとコメントしている人も存在するけれども、それらの情報が本当かは分からない。
僕は別にTwitterの関係者でもアプリ開発者でもなく、単なる野次馬に過ぎない。

(Twitter自身のアプリだと有料ユーザでも広告が半分であっても掲載され、サードパーティー製アプリだと広告ゼロになるのは、整合性の取れないことであるという感想はあるけど)

ところで日頃から仕事で目を通すことの多い情報提供メディアが、APIが利用できなくなっていると伝えている。そしてTwitterからは公式説明が提供されていないとのことだ。

どちらの記事もInternationallyとか、日本語情報そのものが提供されていたりして、日本の状況が報じられている。
もともと日本ユーザが多いといった事情だったり、たまたま事態が発生した時間が米国時間の夜中だったりするので、日本がどういう風に本件に関与しているのかは不明だ。

なお既に紹介したように、Twitterは西海岸にあった主要データセンタを2022年末に閉鎖している。ただでさえ人員整理などでドタバタしており、同時に組織的に弱体化している状況だ。

今回の件が意図的な利用停止であることまでは明らかになっているけれども、それがどういう意図であるのかは不明だと言える。

しばらく前にあったユーザ情報の流出などに対応するための一時的な対応なのか、恒久的な利用停止を目論んだものであるかを知るには、もう少し待つ必要がある。

なお当然だけれども、米国と日本では時差がある。日本での朝8時は、米国では前日の夕方から夜中となる。ここら辺は西海岸と東海岸でも時差があるし、夏時間なども存在するから微妙に差異が存在する。

ともかくこの時差もあって、Twitterが何らかの動きを見せるのは、さらに時間を要するだろう。さすがに週末には出来るだけ仕事をしたくないだろうし、それをフォローする側も週末は静かになる。

あと僕が付け加えるとしたら、最近の景気動向だろうか。米国では一時期ほどではないにせよ、物価が急上昇した。Twitterはツイ廃には重要な存在かもしれないけれども、別に日常生活する上では必須の存在ではない。

Twitterに限らずGoogleにしても、最近は収益源である広告を頑張るようになっている。日本の「ゆっくり動画」にしても音声データのライセンス条件が変わったり、なかなかIT業界としても世知辛い状況になっている。

そしてサードバーティ―製アプリはiPhoneなどの場合、アプリ内で広告提供されるケースもある。たとえば僕が利用しているiPhone/iPhad用の画像編集アプリにしても、アプリ内で広告が表示されるようになっている。

そして多くの人々が指摘しているように、サードパーティー製アプリはTwitter広告収入には直接関与しない。これらのアプリが存在するおかげでTwitter利用者が増えているかもしれないけれども、それは間接的な関与となる。

もしもTwitterが自ら提供しているアプリに全ユーザが満足するようになれば、サードパーティー製アプリの必要性は無くなる。それに現在は試行錯誤を頑張っているTwitterとしては、APIは利用停止した方が都合良い。

と、いう訳で、利用停止となっているAPIが再度利用できるようになるかは、今のところは何の情報もない。Yesでもなければ、Noでもない。

アプリ関係者たちには「待つ身はつらい」かもしれないけれども、ともかく今のところは様子見で待っているしかないだろう。

そういえば僕はいちおうInstagramアカウントも持っているので、そちらにも久しぶりにアクセスしてみた。気のせいか、Instagramにしても広告がにぎやかになっているような気がしないでもない。

いずれにせよ「生きていくって、とっても大変なことなのよ」ですな。個人的にはTwitter Blueみたいに料金を支払って利用するのが好きだし、それが正統的だと思いたかったりする。

「タダほど高いものはない」という。今まではTwitterに広告を出す企業が儲けることにより、Twitterは存続できたし、ユーザは無料で利用できた訳である。あまり健全とは言えないかもしれない。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静