[最終巻] 魔法科高校の劣等生の第32巻と司波達也の始まり
悲しい予想が当たってしまいました。2020年9月10日発売予定の「魔法科高校の劣等生」第32巻サクリフェイス編/卒業編が、本編の最終巻になるとの発表がありました。
あちこちで最終巻となることを嘆く人が多いです。さすがに最終巻となりそうだと予想していた私にしても、感慨深いです。
https://www.note1005.com/?p=2291
今回はお嬢様から依頼されていませんが、いつものように物語の展開を予想してみたいと思います。ちなみにサクリフェイスとは基本英単語であり、「犠牲、殉教」といった意味になります。
[chat face=”mikan.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru”]ともかく早く32巻が読みたいー[/chat]
(なお現時点では、まだAmazonでは販売開始となっていません)
第32巻の予想
さて魔法科高校の劣等生ファンであれば、実は第32巻が完結編となることに驚きません。もとから作者は、このあたりで完結する想定で物語を展開していました。
第31巻の未来編では、宿敵であるベゾブラゾフ博士やエドワード・クラーク博士を片づけてしまいます。あとはパラサイトと化した九島光宣が、最大の強敵として残っている程度です。
父親を失ったレイモンド・クラークが、彼と一緒に攻撃を仕掛けて来るかもしれません。もしかしたらやられてしまうかもしれませんけれども、まあおそらく返り討ちで終わるでしょう。
ちなみに「鬼滅の刃」などのシリーズ物を読んだことがある人は分かるように、最終巻の後半は登場人物たちを描写して終わるケースが多いです。
このシリーズも長く続いたので、最後は「まとめ」で終わりそうな気がします。いやそうしないと、読者が黙っていないでしょう。
さてそれでは前半がどうなるかというと、まず次のパターンが考えられます。
- 恋愛・結婚
- 戦闘
- 交渉
- 研究
- 勉学
- 恒星炉
- ライバル
- 四葉家
- 九重八雲
まあ第31巻が戦闘(戦争)で終わったので、第32巻が大規模な戦闘から始まることはないでしょう。作者は常識的な御方なので、まずは状況変化に応じた世界秩序の再構築になりそうな気がします。
もしかするとここら辺で、何を勘違いしたのか、パラサイトによる攻撃があるかもしれません。しかしアストラル・ディスパージョンを習得したのだから、苦戦することはないでしょう。
「東道閣下とのお約束を果たすべく、全力で臨む」といったので、九重寺で東道閣下と再開することがあるかもしれません… というか、私がそれを期待していたりします。
[chat face=”mikan.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru”]何だかんだと言って、結局はお父さんは九重八雲ファンだから読んでいるしねー[/chat]
うまくすると、恒星炉は稼働開始するかもしれませんね。それで司波達也は第一高校に復帰し、無事に卒業式を迎える、と。
おじさんからすると、「若いって、いいなあ」というところでしょうか。とりあえず誰かが亡くなるということは無さそうです。
あとは護身用にバリアーを開発するとか、パラサイト探知機を開発するとか、魔法方面でも何かやってくれるかもしれません。
とりあえず大魔王となってしまうかもしれませんけれども、無事に話は終わりそうです。
司波達也の始まり
そういえば第31巻では、大魔王となることが問題視されていたようです。
ただしこれ、どうなんでしょうね?
たしかに自分のことを隠して、魔王とならない選択肢はあったかもしれません。しかしそうすると、兄と妹だけの世界で人生が終わることになります。
魔法のように瞬間的な技能で、自分を隠すのは難しいでしょう。それを国防軍だとか、四葉家を相手に立ち振る舞うのです。どう考えても、魔王の道しか無かったような気がします。
八雲先生は孤独を気にしたけれども、まあ子供や若者は気にしないものです。最初から魔王が学校に通っていたら、「あっ、そう」で終わります。
[chat face=”mikan.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru”]いやそれは、お父さんも魔王だからだよー[/chat]
まあ特殊な魔法の持ち主だけれども、特殊な魔法ほど使い方が限定されます。だから戦略級魔法師というのは、大したことないでしょう。
(それに数巻の間に、随分と増えました。この調子で行けば、どんどんと増えることでしょう)
別に核兵器が拡散したようなものです。そして「分解」は、対象を認識することが必要になります。
だから九島光宣にやられてしまうという可能性も、ゼロとは言えないのです。別に無敵の主人公じゃありません。
シチュエーションに合わせるのが器用なだけです。
そして魔法の研究者としても一流だけれども、超一流という程ではありません。応用技術に長けているだけだし、吉祥寺真紅郎というライバルも存在します。
そうやって見ると、ごく普通の青年に過ぎません。
それよりも普通でないのは、嫉妬や独占欲といった感情に慣れていない点です。それから面倒見は良いですけれども、あまりお手本となるような立ち居振る舞いがありません。
私としてはむしろ、このような部分が引っかかります。人間的とか、父親的な部分が見当たらないのです。
つまりごく閉じたメンバとだけ世界を形成している訳でして、そりゃ閉塞感に付きまとわれるでしょう。これは作者にも同じことが言えます。
父親をやっていれば、子供の成長を目の当たりにします。ぐんぐんと伸びていく子供を見ていると、「閉塞感」はカケラも感じられなくなります。
それに会社員をやっていれば、優秀な若者がどんどんと伸びて行きます。そうやって会社を支える存在になっていく訳で、本当に頼もしい限りです。
こうやって考えて見ると、大昔のレンズマン・シリーズというSFには世代交代がありました。そのおかげなのか、同じ著者の作品でも閉塞感は感じられませんでした。
また電撃文庫に限って考えてみても、ソードアート・オンライン(SAO)には閉塞感が感じられません。そしてこちらは子供(トップダウン型AI:ユイ)が登場しますし、アンダーワールドでは子孫が登場して来ます。
このように閉じていない世界だと、閉塞感を感じることはありません。
つまり良しにつけ悪しきにつけ、今までの「魔法科高校の劣等生」は、閉じた世界の話だった訳です。
さて作者もこの点には気付いているでしょうから、果たして完結編がどのように終わるかは興味あるところです。
もしかすると、続編で将来的な話を扱うことになるかもしれませんね。
まとめ
とりいそぎ駆け足でしたが、「魔法科高校の劣等生」第32巻サクリフェイス編/卒業編の展開予想でした。
無事に卒業できて、メデタシ・メデタシというところでしょうか。
それにしてもこれが最後の展開予想になるかと思うと、私にしても感慨深いものがあります。
(ともかくMikanお嬢様が読める本はないかと、数年前に苦労して探しました)
さて最初から経験を積んだ兵士&エンジニアという設定だったので、危なげなく物語の展開が進みました。
ただし本篇が終わっても、司波達也暗殺計画シリーズが執筆されています。また昨今のラノベは部数が伸びると、外伝なども発行されます。
それに「魔法科高校の劣等生」第32巻サクリフェイス編/卒業編が発売されるのは、2020年9月10日です。まだまだ日数には余裕があります。
だから少なくともそれまでの間は、いつでも司波達也にお目にかかれる訳です。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:四葉静