小学生におすすめの鉛筆は三菱ハイユニ

もちろん本人が気に入っている鉛筆を使うのが望ましい。しかし悩んでいる場合、小学生におすすめの鉛筆は三菱のハイユニとなる。

そもそも多くが三菱ハイユニを使うこともあって、学校から「区別がつくように名前を入れた鉛筆を持たせて下さい」と要望されたほどの人気商品だ。一人だけ突出していると目立つけど、「木の葉を隠すならば森の中」とも言える。

しかしそんな我が家にしても、最初から三菱鉛筆ハイユニだった訳ではない。そして、三菱ハイユニを選んだのは僕じゃない。奥さんが子供に渡して、それを子供がお気に召したという訳だ。

今回はどうやって三菱ハイユニに落ち着いたのかを、順を追って解説させて頂くことにする。

最初は無印の六角形鉛筆

我が家のお嬢様が鉛筆を使い始めたのは、何歳頃だっただろうか。三歳になる頃には、もう鉛筆を使っていたような気がする。

もちろんメインはクーピーという、幼児向けの筆記具だ。「鉛筆のように見えるクレヨン」というようなアイテムで、大人が使うこともあるらしい。そのクーピーを使う一方で、何やら無印の適当な鉛筆を手に取っていたような気がする。もちろん文字を書くのではなく、絵を描くためだ。

今にして思えば、この段階で僕が介入するべきだった。しかし不幸にも「別に字を書く訳じゃないから、好きなようにやらせるのが良いだろう」と放置してしまった。

そのために現在のお嬢様は、今は制服を着て通学している年頃にも関わらず、鉛筆の持ち方が変だ。正しく鉛筆が持てないので、授業での速記などはやりにくいのかもしれない。昔は筆まめだったのに、今では筆不精の範疇に属している。ゲームばかりしているようだし、困ったものだ。

そんな困った状況を生み出してしまったのが、小学校へ入学する前の期間を放置していたことだ。物事は最初が肝心だと言われるけれども、その通りだと痛感させられた。最初に変なクセが付くと、あとから修正することは困難だ。

ちなみにどうして無印の適当な鉛筆だと言い切っているかというと、鉛筆芯と木軸が接着されていない鉛筆を使っていたからだ。先日も芯だけ取り出そうと解体した鉛筆が、実は芯が何か所も折れていたのを知って驚かされた。

小学生というのは鉛筆を本格的に使うけれども、まだ道具を大切に利用することができない。とくに我が家のお嬢様は、今でも文房具の使い方が「酷い」と言いたい。

[chat face=”mikan.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]てへへ[/chat]

「三つ子の魂、百までも」とは、本当に良く言ったものだ。こういう悲しい実経験をすると、今度は逆方向に突っ走って、まだ訓練には早い幼児にも “正しい持ち方” を指導してしまいそうだ。腕前の良い指導者になるというのは、なかなかムズカシイ。

ともかく以上のような流れで我が家の場合、まずはごく普通に転がっている適当な鉛筆から使い始めることになった。

とんぼの三角鉛筆

さて小学校入学前のふとした時に、僕はお嬢様が鉛筆を正しく持てていないことに気づいた。それで慌てて、補助具とトンボの三角鉛筆を購入した。

ドイツが誇るペリカン万年筆では、持ち手部分を三角形にした万年筆を入門用として販売している。物体を固定させるには三点があれば安定するので、三角形の万年筆や鉛筆というのは悪くなさそうだ。

そもそも鉛筆の源流とでも呼べるファーバーカステル9000番にしても、六角形だ。僕でさえ六角形になっている鉛筆を握ると、三角形に相当する1、3、5面で鉛筆を固定している。

それがお嬢様の場合、1、2、4面といった塩梅になっている。中指の関節過ぎた部分で無理やり押さえ込んでいるような感じで、これじゃ長時間の高速運動には向かない。すぐに疲労してしまう。

そういえばトンボといえば、僕の小学生時代はトンボ鉛筆が栄華を極めていた。誰もがみんな知っている月光仮面… じゃなくて、誰もがみんな使っているのはトンボ鉛筆だった。

鉛筆が収納されている箱を見ると、懐かしく思う人が多いかもしれない。僕だけではなく、マイ・ブラザーズもトンボ鉛筆で育った。

そういえば奥さんが購入した携帯用鉛筆削りを見たら、Tombowと刻印されていた。どうやらトンボ鉛筆の製品らしい。使い勝手は悪くない。

しかし残念ながら、このトンボ鉛筆の三角形鉛筆は上手く行かなかった。なんというか、デザインがちょっと古い。書き心地も、今一つだ。妙にシャリシャリする。僕は幼児相手だから、「まあこの程度で妥当かな?」と思った。

だが… 子供心を刺激しない筆記具というのは長続きしないらしい。ましてや僕には謎ロジックだけれども、何かしら自分的に政党な理由があったからこそ、彼女は「変な鉛筆の握り方」を体得したのだ。これを矯正するのは難しい。

[chat face=”mikan.jpg” name=”Mikanお嬢様” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]自分でも理由は分からないよー[/chat]

ともかく結局のところ、矯正具や三角形鉛筆は残念ながら、芳しい効果を示すことはなかった。意識すれば正しい握り方を出来るけれども、シャープペンシルを使う時などは昔通りの運筆になってしまっている。

まあ本人が心の底から不便だと感じていないだから、仕方がないのかもしれない。しかし真綿で首を絞めるような感じでマイナス効果が生じることになるので、親としては頭の痛い状況である。

次は三菱ユニ

さて泣いてばかりいても、何も始まらない。それに無印の鉛筆や三角形鉛筆は、さすがに小学校の授業で使うには辛そうに思えた。何しろ削っても、削っても、次々を芯が折れる… どうも教室内で筆箱を落とすことも多かったらしい。

さすがに母親が最初に根を上げたらしく、彼女は三菱ユニを購入した。たしか最初は4Bだったと思う。これは半年くらい続いたように記憶している。

ふとチェックしてみたら、僕が引き取った「小学校時代の使い残し鉛筆」で、芯が折れている三菱鉛筆ユニは存在しない。三菱鉛筆のユニ紹介ページでも「学生向け」を謳っており、十分に小学生の親御さんたちにおすすめできる鉛筆だと思う。

ちなみにストレートに三菱ユニへ到達した訳ではないらしい。発掘された遺跡… もとい、大掃除で集まった鉛筆を見ると、最初はキャラクターものの「マドレーヌちゃん鉛筆」を使っていたらしい。何本も見つかった。

それから三菱鉛筆にしても、「折れないシャープペンシルの替え芯」でお馴染みのナノダイヤ粉末入り鉛筆も検討したらしい。さすがは我が家の大黒柱である。(なおステッドプラーのマルス鉛筆は、三菱鉛筆ユニへの移行後に購入されたらしい。トンボ鉛筆の消しゴムもあるので、トンボ鉛筆は候補からは外れていたらしい)

ただし三菱鉛筆ユニのおかげで鉛筆芯が折れて使い物にならないというトラブルは起こらなくなったけれども、それでも鉛筆の持ち方が正しくない者には負担がかかる事態は避けられない。おまけに国語だと縦書きなので、紙面に接する部分が真っ黒になる状況は大して変わらなかった。

残念なことに小学校時代のお嬢様は、手洗いも上手には出来なかった。(特に低学年の頃)

一方、理科の授業などでは観察したものを精密画で描くといった作業などもあり、上質な鉛筆で困ることは無かった。そういった事情もあって、なんと小学生なのに三菱鉛筆ハイユニを使うことになった… らしい。

最後は三菱ハイユニ

ともかく僕の知らないところで事態は進行し、気づけば我が家の小学生は、いつの間にか “あの三菱鉛筆ハイユニ” を使っていた。ハイユニは三菱鉛筆が誇る最高ランクの鉛筆で、トンボ鉛筆などの国内ライバルはおろか、海外でも十分に戦える品質だ。

何しろ、「折れない」「汚れない」「削りやすい」という基本をキッチリと押さえていることに加えて、何よりも「なめらかで書きやすい」という長所がある。

おまけに三菱鉛筆ハイユニは多くのお友達が使っているので、別に一人だけ突出しているということもない。これは小学校の授業参観に出席すると、実感することが出来る。気になる方は、オープンスクールなどで授業見学させて頂くことなどを通じても実感できる。

トンボ鉛筆のモノ100も悪くはないけれども、こちらは硬筆に向いている。そして昔は高級鉛筆など贅沢品だったから、小学生でも芯が減りにくいトンボ鉛筆がおすすめ鉛筆となる結論が多かった。

しかし… 今はありがたい時代で、小学生にも高級鉛筆を与えることのできる時代になった。本は図書館で借りれるし、マンガでも図書館で読める。ただしそれでも、自分が使う鉛筆は、他人から借りることは出来ない。

そんな訳で驚かれるかもしれないけれども、僕が小学生におすすめする鉛筆は三菱鉛筆ハイユニ一択となる。おまけに三菱鉛筆が最も得意とする2Bは、ちょうど小学生中学年-高学年向けにフィットしている。

もちろん子供の特徴や成長は千差万別なので、トンボの小学生向けシリーズも悪くない。ただし幾つかの学校の授業を見学した経験を踏まえると、小学生への基本的なおすすめは三菱鉛筆ハイユニとなる。と、いうか、それが最も無難な選択だと言える。

そもそもあの糸井重里大先生や同業者の方々にしても、0.9mmの2B芯がアイディアスケッチに最適だとコメントしている。芯の消耗が激しくて大変だという面はあるけれども、大人でも2Bは悪くない選択肢だ。

だからこそ僕まで小学生の使い残した三菱鉛筆ハイユニを中心とした鉛筆群を使っている訳だし、ましてや握力の弱い小学生には硬度4B-2Bあたりが最適だろう。ともかく三菱鉛筆ハイユニは使っていると滑らかな書き心地なので、「おっ」と違いが一筆で分かる。

興味深かったのは中学校でシャープペンシルが解禁となる時期の変化で、子供の身体的な成長と相まって、みるみるうちに芯の太さが0.9mm–> 0.7mm –> 0.5mm –> 0.3mmと細くなって行き、鉛筆の硬度も2B –> B –> HB –> H となった。そしてしばらくすると、0.5mmのHB芯に落ち着いて来て、いつの間にか日本国内での標準パターンに落ち着いている。

授業の筆記などやテストへの書き込みなどを考えると、これがベストに落ち着くのだろう。この三菱鉛筆ハイユニ –> シャープペンシルの0.5mm/HBへの変化は、わずか半年足らずの間に生じた。実に興味深い現象と言えるかもしれない。

まとめ

小学生の握力といった身体的特徴や筆記対象、そして芯の折れやすさから書き心地や汚れなどまでを総合的に判断すると、小学生向けのおすすめ鉛筆は三菱鉛筆ハイユニ一択となる。と、いうか、現在では最も無難な選択である。

そして価格を気になさる方には、我が家の場合を教訓として残しておきたいと思う。中学生になると一気にシャープペンシル移行が進むので、その頃にはストックは最低限に押さえるのが良い。

そうでないと我が家のように、僕のようなお父さんたちが使い残し鉛筆を消費せざるを得なくなる。逆に言うと、このあたりを上手にコントールできれば、家計の出費を節約することが出来る。

そして価格を抜きにして品質だけを見ると、普通の小学生に三菱ハイユニ以上に適した鉛筆は存在しない。だから小学生のおすすめとしては、誰もが口を揃えたように “三菱鉛筆ハイユニ” となるのだ。

ただし最も大切なのは、本人たちの希望だ。もしも自分のお小遣いをはたいてでもキャラクターものを使いたいというのであれば、その意思は尊重して上げた方が良いだろう。

そして何よりも忘れない方が良いのが、「適切な筆記具の持ち方」を指導することだ。これをしくじると、あとあと面倒なことになってくる。今の我が家では、何かというとスマホを使われてしまうのが頭痛の種だ。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静